本物の愛なら

roses-1332058_640「日曜日はキライ。鏡がこわいの。彼の家庭の団欒(だんらん)を思って嫉妬で顔がひきつってるから。自分がみじめで悲しくていたたまれない。美しい花を見ても好きなレコード聞いてもダメ。しまいに、そんな自分がいやになるわ。危険ね。
(中略)
ただ私は自分に言いきかせるの。もしこれが本物の愛なら、ゆるやかに事情が変わり、いつか必ず彼とむすばれると」

私の部屋のポプリ
熊井明子(くまい あきこ):著
河出書房新社 2006年
31ページ 「涙いろの愛」より

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