ものを習うということは

ものを習うということは、相手の前に、何も知らない「ゼロ」の自分を開くことなのだ。それなのに、私はなんて邪魔なものを持ってここにいるのだろう。心のどこかで、「こんなこと簡単よ」「私はデキるわ」と斜に構えていた。私はなんて慢心していたんだろう。
つまらないプライドなど、邪魔なお荷物でしかないのだ。荷物を捨て、からっぽになることだ。からっぽにならなければ、何も入ってこない。
(気持ちを入れかえて出直さなくてはいけない)
心から思った。
「私は、何も知らないのだ……」

『日日是好日(にちにちこれこうじつ) 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』
森下典子(もりした のりこ):著
飛鳥新社 2002年
43ページより

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