歳を重ねれば重ねるほど、「微差」に注意深くならなければならない

つまりはこういうことか、と久しぶりにランチをしながら、友人とわたしは顔を見合わせた。
歳を重ねれば重ねるほど、「微差」に注意深くならなければならない、と。
気がつかないほどの微妙な違い、気にも留めない小さな場所。それらが大きな影響を及ぼす。若い頃には取るに足らなかったことが、その一滴の「差」が、大きな波紋となって広がる。また反対に、微差に心を掛けることで、きれいさはさざなみのように、そのひとの全身を包み込んでいく。
丁寧に、こまやかに自分を見ていくこと。そのことの大切さを改めて考えている。

『あなたは欠けた月ではない』
光野桃(みつの もも):著 文化出版局 2012年
70ページより

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