集団の中でうまくやれない気質

個でいたい、と願うことは、角が立ち、ぶつかるものが多すぎて、痛い目に遭う。個を立て、集団に埋没しないで生きようとすると、いきおい孤独を引き受けることになった。
しかしそれでも、薄ら寒い神経症的なコミュニケーションよりはそちらを選びたいと思う。集団の中でうまくやれない気質は、年齢とともに受け入れられるようになった。

『実りの庭』 光野桃(みつの もも):著 文藝春秋 
2011年 220ページより

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