誠実そのものの彼に出会い

(前略)いままで住んできた家の中で、最も狭く、あらゆる条件が悪い。なぜ改悪とも言える引っ越しをしなければならないのか、そんな改装にお金をかけなければいけないのか、と悩み、気が乗らなかったが、誠実そのものの彼に出会い、この家を直して住む必然性があるのかもしれない、と覚悟が決まったのだった。

『実りの庭』 光野桃(みつの もも):著 文藝春秋 
2011年 147ページより

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