軽トラおじいさんの笑顔



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わたくしは、どうしても ご高齢の男性 が苦手です。
普段から、ちょっとでも、そうした方々と関わりを持つようなことがあると、どうしても気持ち的にマイナスになってしまいます。
今のご時世、どこにいってもお年寄りばかりですよね。
特に、田舎に行けば行くほど、「お年寄り率」が高くなり、そうした方々=おじいさん方(がた) に沢山「お出逢いする」ようなことになりますと――、誤解を恐れずに言えば、「極端に気持ちがローになる」わたくしでございます (^^;

わたくしのおります滋賀の片田舎は、言うまでもなく、年々高齢化率が高まり続ける一方で、普段、こうした平日のお昼間なんかに、小さな まち の中を歩くだけでも、かなりの数のお年寄りに「お出逢い」いたします。
っていうか、お年寄りが殆ど!!
若い方にお目にかかることのほうが少なく。
どこに行っても、おじいさん・おばあさん ばかり、なのです。
(自分の親も含め)

そして、この滋賀の片田舎においては、言うまでもなく、ドライバーもお年寄りが殆ど。
お年寄りの方は、やはり運転も「ご年齢相応」で、例えば、わたくし、お店の駐車場なんかで、何度も危ない思いをしてまいりました。
おそらく視野も狭まっていらっしゃるのでしょうね。
そんなこともあって、最近では、わたくし、とにかくお年寄りらしき方が運転してはりそうな車を見つけたら、速攻、逃げます。
間隔をおーきくとります。
所謂 もみじマーク をつけて走っておられる方はまだいいのです。
問題は、つけておられない場合。
でも、大体、お年寄りの方が運転してらしそうな車って、わかってくるから、そうした車を見つけると、速攻逃げることにしているのです。
(ここらへんでは、80代くらいのお年寄りの方でも、平気でがんがん(?)運転していらっしゃいます。ま、田舎なので、車以外に交通手段が無いゆえのこと、なのでしょうが (^^; ))

今日も午前中、地元の役所に手続きに行った帰り、広い通りを歩いていて、その通りと交錯するT字路の交差点を横切ろうとしたら、細い道の奥から軽トラが1台やってきました。
「お!」と思ったのも束の間、その軽トラは、わたくしの目の前に滑るように止まりまして。
運転席を見たら、明らかに農作業用っぽい帽子を被られた日に焼けたおじいさん。
これから田植えの準備にお出かけなのでしょうか? 
そのおじいさんは、車の窓越しに、わたくしを見て、にっこー!! と微笑まれたのでした。

予想だにしなかったリアクションに、わたくしは驚き、たじたじ(苦笑) 
「ほっ、微笑まれてしまったよ!」と、ひとりツッコミ(?)。
なぜなら、ここらへんでよくお出逢いするおじいさん方(がた)は、大抵仏頂面か、苦虫を噛み潰したような表情をなさっておられることが多いから。
あるいは、とってもエラそーにふんぞりかえっておられるか。
そんなイメージしかなかったものだから、「何? この新手の攻撃(?)は!?」などと、わたくし、かなーり戸惑ってしまったのでした(笑) 
それでも、なんとか、その明るいにこにこおじいさんに、ひきつりながらも笑顔を返し……。

それから、暫く、わたくし、そのおじいさんの軽トラの左手に立ち止まったまま、おじいさんが左折されるのを待っていたのですが、なかなか、向こうから来る車が多く、おじいさんの軽トラは左折出来ません。
特に急いでいたわけでもなかったのだけれど、埒があかなさそうだったので、わたくしは、仕方なく、おじいさんの軽トラの後方を大きくぐるーっと回って、向こう側に渡り、広い通り沿いに再び歩き始めようとしたのでした。

そしたら!! なんと!! おじいさん、再び、運転席の窓を大きく開けて、わたくしの後方から「すんませんなぁ!」と明るく笑顔でおっしゃいまして。
またまた思いがけないことに、わたくし、もう、よろけそうになりながら(苦笑)、再び、ひきつり笑顔を返しつつ、おじいさんに頭をぴょこんと下げて、「いえいえ。お気をつけてぇ♪」とご挨拶して、その場を去ったのでした。

今時(!?)、それもこんな片田舎で(?)、あんなにも愛想のよいおじいさんにお目にかかるだなんて!! 
あのにこにこおじいさんは、一体何者? 
まるで「花咲かじいさん」の如く愛想のよい おじいさん の 首筋に張ってあったクリーム色の湿布がなんだかものすごーく印象に残ったのでした。

前述のとおり、おじいさんという存在に、果てしなく悪いイメージしかないわたくしは、いつもおじいさんにお出逢いすると、わけもなく戦闘モードに入り、「こっちに来ないで!オーラ」をぎらぎら出しまくります(苦笑)
でも、今日の軽トラのおじいさんは、いきなり笑顔の先制攻撃!!(笑)、そして、なんとも明るくのんびりとした「すんませんなぁ!」の ひとこと。
いやはや、なんだか、ものすごーく心暖まり、癒されたのでした。

世の中のおじいさん方(がた)、皆さん、あんな感じだったら、わたくしもおじいさんを見かける度に見構えることなんてないのにぃ (>_<)
思いがけなく、とてもうれしかったので、ちゃんと記憶に留めておけるよう、この記事を書いた次第です。

あのときのおじいさん、本当にありがとうございました。
明るい笑顔の先制攻撃(笑)、わたくしも見習わせていただきます!

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