虐殺のさなかにも失われなかったもの

ルワンダ虐殺で起きたことを見るとき、絶望して、人間の本性は悪だと結論することもできる――しかし、虐殺のさなかにも失われなかったものに目を向けることもできる。人間の精神のすばらしい力、最も暗い日々にさえ尊厳を保った人たちがいたこと、ルワンダの悲劇のあいだもそのあとも、するべきことだからというだけで互いに助け合った人が大勢いたこと、いまルワンダに、発展をとげる真のチャンスがあるのは、希望と再生の可能性が開け、苦悩が報われ、楽観主義さえあるからだ。

『ブルー・セーター 引き裂かれた世界をつなぐ起業家たちの物語』
ジャクリーン・ノヴォグラッツ( Jacqueline Novogratz ):著
北村陽子:訳
英治(えいじ)出版 2010年 286ページより

広告