世界が苦しみを癒すには

ヴェンカタスワミ医師が八七歳で世を去る前に会ったとき、朝の四時半か五時に一緒に歩きながら、私は、神についてどう思うか尋ねた。ヴェンカタスワミ医師は一瞬沈黙し、それから答えた。
「私にとって、神は、すべての生きとし生けるものが互いに結び付いているところに存在します――聖なるものを感じるときは、それがわかります。世界が苦しみを癒すには、貧困に解決をもたらす強い決意と、自分を孤立した個人ではなく、互いに相手を必要とし相手に頼る存在だと考える意識とを結びつける必要があります」

『ブルー・セーター 引き裂かれた世界をつなぐ起業家たちの物語』
ジャクリーン・ノヴォグラッツ( Jacqueline Novogratz ):著
北村陽子:訳
英治(えいじ)出版 2010年 398ページより

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