小さく始まり、やがて成長して広がったものは、すべてよい

(前略)カディーアは言う。
「社会では、最初から大きく始まったものに、よいものはない。企業であれ組織であれ、小さく始まり、やがて成長して広がったものは、すべてよい。アイディアが優れていなければ広がらず、害も及ぼさないからだ。マキャベリでさえ、集団は合理的だと言っている。個人の不条理や身勝手な行動は淘汰され消えていくからだ。つまり、こういうことだ――資源をわずかしか持たない起業家が失敗したとしても、それは小規模な失敗で、修正もしやすい。だが、大きな資源を持つ政府が失敗したら、大規模な失敗となる可能性が高く、修正もしにくく、ほとんどの市民に影響が及ぶのだ」

『グラミン・フォンという奇跡 「つながり」から始まるグローバル経済の大転換』
ニコラス・P・サリバン( Nicholas P. Sullivan ):著
東方雅美(とうほう まさみ),渡辺典子(わたなべ のりこ):訳
英治出版(えいじしゅっぱん) 2007年 46ページより

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